Fashion&Lifestyleカンパニーでは、メンバーそれぞれが好きなことをベースに自分を磨き、新たなビジネスへ果敢に挑戦し続けています。ここでは3名の社員たちの挑戦と成長のストーリーをご紹介します。
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越境EC
人口減少や為替などの問題から、かねてより日本国内のビジネスに危機感を募らせていたHさんは、越境ECへの挑戦に乗り出します。海外の消費者に直接商品を販売するBtoCの形で、新たなビジネスとしての確立を目指すチャレンジ。そこには、異文化マーケットならではの苦労と、新たな発見や喜びがありました。
H.H
Fashion&Lifestyleカンパニー
越境EC担当
2018年入社
拓殖大学 政経学部卒
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市場調査
私たちが取り扱う輸入ブランド服飾雑貨は、すでに国内の売り上げシェアトップです。ただ、国内の消費には限界も見えており、将来を見据えると、既存の卸販売とはまた別の方法で売り上げを創出する必要があります。そう考えた私は、ECへの挑戦を検討しました。実は入社から3年間はTimepieceカンパニーに所属しており、その時にECの経験がありました。その知見を活かして、Fashion&Lifestyleカンパニーでも新しい販売ルートを築けないかと考えたのです。とはいえ、どんなターゲットに向けてどんなプラットフォームを選ぶべきかは要検討。そこで上司や同僚に相談するなかで「越境」のワードが上がりました。初めての試みですが、まずは市場調査に取り組んだところ、とある欧米圏の越境サイトではアクティブバイヤーが1.5億人以上おり、私たちの取扱商品にニーズがありそうだと分かったのです。「これだ!」と感じて上司に報告し、プロジェクトがスタートしました。
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出店準備
欧米圏に向けた越境サイトへの出店を目指し、ストアづくりが始まりました。まず決めるべきは、アクティブバイヤー1.5億人に対してどんな商品をいくらで販売するべきか、その目標に向けてどんなストアにするべきか、ということ。手がかりは検索数上位のワードや取引実績額です。こうした情報はすでに越境ECに取り組んでいたTimepieceカンパニーのメンバーからも共有してもらいました。商品ラインアップが決まると、次はサイト上での出店準備です。私は英語が得意ではありませんが、アシスタントさんにも協力してもらいながらおよそ1000点の商品1つひとつの紹介ページをつくりました。並行して社内で確認・調整事項が山のようにありましたが、準備は成功可否を左右する大切なフェーズなので、およそ半年間をかけてしっかり取り組みました。
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販売開始
こうして2024年5月から越境サイトでの販売をスタートさせました。始めてみると、日本と欧米の文化の違いを実感する出来事が多かったです。例えば、日本ではストアが提示した価格でそのまま購入されるケースがほとんどですが、欧米では価格交渉が頻繁に行われます。また、お客様からの問い合わせにはとにかく素早い対応が求められますが、時差があるなかでの素早い対応は一苦労。このほか、言葉の壁が立ちはだかるなど、苦労するシーンがいくつもありました。しかし、お客様に安心感を持ってもらうことが売り上げにつながると考えて尽力しました。さまざまな文化の違いに四苦八苦しながらも、商品を購入してもらえた時の達成感は大きかったですね。
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新企画
ストアを運営するなかで、新品だけでなく中古品にもニーズがあるのではないかと考え、商品ラインアップに中古ブランド品を追加しました。海外では日本の中古品は「ジャパン・ユーズド」と呼ばれ、一定の人気があるのです。もともとは私のなかに「新品を売るのが当たり前」という先入観があったのかもしれませんが、初めて越境サイトに挑戦するだけに「こうしなければいけない」といった思い込みは捨てるべきだと気づきました。何事も正解は1つではありませんから。こうした経験によって、多角的な視点で物事を判断する能力が磨かれたように感じます。
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新たな出店計画
さらに広い世界へ挑戦していこうと、次はアジア圏の越境ECサイトへの出店を計画しています。欧米での経験が活きる部分もあれば、また違った文化に驚かされることもきっとあるでしょう。そこで得られる経験や発見が楽しみです。こうして挑戦を重ねることで、越境ECビジネスを成長させるとともに私自身も成長していきたいと思っています。今はナショナルブランドの商品だけを取り扱っていますが、ゆくゆくはプライベートブランド商品も越境ECで販売できれば、また新しい可能性が見えてくるのかもしれません。