Fashion&Lifestyle事業部
常務執行役員
S.S
Health&Beauty事業部
常務執行役員
K.O
時計事業部
常務執行役員
A.S
司会(人事労務部長):ウエニ貿易の一番の強みってどこにあると思いますか?
K.O:まず、市場軸という視点で考えると、真っ先に挙げられるのは営業力の強さ。店頭まわりの演出まで、お客様の立場になって幅広い提案を行うという営業スタイルに強みがあると思っています。「お客様第一主義」という企業理念を掲げているように、自分たちばかりでなくお客様の利益にも貢献するビジネスに徹してきたからこそ、現在のポジションを築けたのだと思います。ディスカウントストアから家電量販店、総合スーパー、百貨店、セレクトショップまで、現在お付き合いのあるお客様は約850社、10,000店舗以上。小売業にこれほどのネットワークを築いていることでは、ウエニ貿易は希有な存在と言えるでしょう。
A.S:次に商品軸で考えると、やはり仕入れ力の強さですね。ウエニ貿易にはお客様がほしいと思うブランド品を安定的に供給できる力があります。そのパワーがマーケットで信頼を培い、支持される源になっていますね。
S.S:欧米のブランドホルダーのとても近いところから仕入れをしている。その一方で、営業としても日本の小売業のお客様に非常に近い存在にある。この仕入れと営業の2つの力の相乗は、ウエニ貿易ならではの強さだと思います。
司会:確かに、なかなか知られる機会がありませんが、欧米のブランドホルダーやサプライヤーの間ではウエニ貿易はよく知られていて信頼も高いと感じます。この海外でのネットワークは、今後新しいビジネスを展開していくうえでも大きな強みになりますね。
司会:各事業部で今後さらに力を入れていくべき領域であると感じますが、オリジナルブランドヘの挑戦もウエニ貿易の特色ですよね。
A.S:その基盤には、欧米ブランドの代理店として培ってきたノウハウがあり、確かにこのあたりもウエニ貿易の強みの一つですね。
K.O:笹原さんが立ち上げた『PELLE MORBIDA(ペッレ モルビダ)』にしても、僕が立ち上げた『AQUASAVON(アクアシャボン)』にしても、はじまりは一人の社員の想いから誕生したブランド。その意味では、挑戦マインドを後押ししてくれる風土もウエニ貿易の大きな特色だと言えますね。
S.S:確かにね。僕なんかもそうだけど、出る杭を打つどころか、引き抜くくらいの気概で若い社員たちに接していますからね(笑)。
K.O:目の前の失敗をとやかく言うのではなく、もっと長期的な目線で人を育てていこうという気風もありますね。僕自身もそうやって成長してきましたし。振り返ると、僕の場合、これまで大きなチャレンジが4回ありましたが、実はそのうち3回失敗しているんです(笑)。
司会:ウエニ貿易は3つの事業分野において着実に成長を遂げてきましたが、さらにこれまでの勢いを上回るような成長を今後遂げていくためには、どんなチャレンジが必要なのでしょうか。
A.S:まず既存の事業でいうなら、マーケティングや販売促進など、より戦略的なビジネスを推進していくための体制づくりだと思います。ウエニ貿易はこれまで営業の強さで成長してきた会社。そこにマーケティング力がプラスされれば、既存のオリジナルブランドもさらに成長させることができる。うちの事業部では最近、マーケティングのエキスパートをキャリア採用したのですが、彼が加わったことでチームがとても活性化しています。
K.O:そうしたこれまでにない発想や知識を取り入れることで、いままで見えていなかった隠れたニーズも発掘できるはず。そこからまた、新しいブランドを立ち上げるチャンスが生まれてくると思っています。
S.S:しかし、これまでのビジネスの延長線上でのチャレンジだけでは、安定的な成長はあってもそれを上回る飛躍は難しい。そんな意識はつねに持っています。
K.O:そこで次の可能性として考えられるのが、今全社で取り組んでいるデジタルマーケットは大きな可能性が拓けてきますね。
A.S:ウエニ貿易はこれまで一貫してリアルのマーケットでビジネスをしてきましたが、そこにデジタルマーケットが加わることで大きな可能性が拓けてきます。時計事業部では2022年6月に「U-collection(ユー・コレクション)」と言うネットショップをオープンしました。持ち前の商品力を活かしたネット販売です。
同じ屋号で、銀座並木通りに直営店もオープンさせました。ネットで見た商品を店舗で確認することも可能です。
デジタルとリアルの融合を目指した新たな取り組みです。
司会:なるほどですね。ウエニ貿易はこれまで一貫してリアルのマーケットでビジネスをしてきましたが、そこにデジタルマーケットが加わることで大きな可能性が拓けてくるのですね。今後は、もっと違うビジネスモデルにもチャレンジしていきたいと考えていると聞いています。
S.S:つまり新規ビジネスだよね。ウエニ貿易の事業は、「時計」「服飾雑貨」「コスメティック」というように商品軸で縦割りになっていますが、その枠組を飛び越えるような新しい発想が必要だと思います。社名に「貿易」が付いているように、ウエニ貿易のビジネスの根幹は「商社」であって、その特徴や経験を活かしていけば、どんな商品やサービスにだって可能性はあります。
A.S:財務も強固で、チャレンジを後押ししてくれる基盤もありますしね。
司会:仰る通り。会社全体で新規ビジネスに臨む絶好の時期ですね。
A.S:そこで重要になってくるのが「人財」。ウエニ貿易にとっては、人財こそがこれからの最大の経営課題といえるかもしれません。どんな人材を求めていくべきなのでしょうか。
K.O:いまも話にあったように、挑戦マインドを持った人。その前提として僕が考えるのは、つねにアンテナを高くして情報に敏感で、情報処理能力に優れた人だと思います。
S.S:夢を持っていることは大切だけど、その夢をかなえていくためにはチーム力が欠かせません。その意味では、基本的なことだけどコミュニケーション能力も重要になってきます。
A.S:ウエニ貿易の事業を成長させていくためには、マーケティングといった戦略的な発想も大切。これまでにない多様な知識や経験を持つ人材を結集していくべきだと思います。それから「ブランドを立ち上げたい」「新規事業に挑戦したい」と言うのは簡単だけど、それを実現していくためにはもの凄いパワーがいるのも事実。前向きな揺るぎない意志も大切ですね。これまでにない多様な知識や経験を持つ人財を結集していくべきだと思います。
司会:皆さんこれまでのビジネスの概念やその枠組みを打ち破るような斬新な発想がほしいと、強く感じていらっしゃるようですね。確かに社内で活躍している人財は、若々しい発想に満ちた人が多いですね。いつの日か、ウエニ貿易を日本の誰もが知っているような、社員が胸を張れる会社にしたいです。
そのためには当然、会社としても変革していかなければならないと感じます。そんな未来に向かって一緒に挑戦していく人財に一人でも多く出会いたいですね!