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仕事はいつも情熱をもって取り組みたい。
その情熱が、人の心を動かすと信じているから。

時計事業部

N.W

2008年キャリア入社
マネジャー / 取材当時
自らの希望通り、営業として百貨店、量販店、専門店、ブランドショップ、そして免税店と、時計を通じてあらゆる形態の店舗を担当することで、業界や市場の全体像を把握し、業態ごとの知識や特性を修得。その成果もあって若くして管理職に就任、社内の営業研修において講師役も務める。現在は、時計を通じて身に付けた知識、スキル、ノウハウを活用し、時計とはまったく別の新たなニーズを生み出す商品の開拓にも力を注ぐ。「これぞ成長過程にある総合商社、ウエニ貿易で働く醍醐味だと思うから」と真っ直ぐに語る。

自分だったらこういう切り口で提案をするのに。
そうした思いが募り、当社の営業職へと転職した。

前職は、販売のお仕事をされていたとか?

キャンプなどの野外活動が好きなこともあり、ホームセンターに就職し、アウトドア用品の売場責任者を務めていました。その会社では、売場責任者に商品の発注権限があったことから、当時の私は営業される側でしたね。自分の数字を第一に考えている人、効率重視のビジネスライクな人、提案がいつも的外れで対応に苦慮する人……。取引先も20数社におよんだことから、いろいろな営業の方たちと接してきました。

その経験が、転職理由へとつながるわけですね?

日頃から、いろいろな商品提案、販促のための企画提案を受けているうちに、「なんでこういう営業をしないのだろう」「自分だったらこういう切り口で提案をするのに」と、いろいろと感じるところも多くなっていきました。そして、ついには「自分も営業の仕事がしてみたい」と思うに至って、営業職を募集していた当社に転職しました。

情熱を持って働いたほうが仕事も楽しいし、
ワクワクする売場となり、お客様にも喜んでもらえる。

「デキる営業」は何が違うと感じていましたか?

得意先のことをよく理解していましたね。私がうれしく感じたのは、ともに売場を歩き、一緒になって売場づくりをしてくれ、まるで自分のことのように売場のことを考えてくれたことでした。口で言うのは簡単ですけど、営業担当として複数のお客様を抱える身にとって、一人ひとりのお客様のケアを手厚くすればするほど、自分の時間がなくなり、仕事は忙しくなります。それでもデキる人ほど、そうした労を惜しみませんでしたね。

なぜ、それができるのでしょう?

その人のベースにある仕事への情熱、熱量がもうケタ違いなんです。こうなると私も人間ですから、似たような商品があって取引条件も同じなら、そうした人たちからより多くを仕入れることになります。当然ですよね。だって情熱を持って働く営業の方と仕事をしたほうが、こちらも働いていて楽しいですし、その楽しさがワクワクする売場へと結実し、多くのお客様に喜んでいただけるわけですから。

そうした体験が、現在の営業職としての信念となっているわけですね?

その通りです。実は先日も、情熱が人を動かすのだと再認識した出来事がありました。現在、免税店を運営する法人のお客様を担当しているのですが、ご存じの通りインバウンドによる「爆買い」が下火となり、小売店の売上は低迷しています。しかしA社とは、商品陳列を価格帯で分けてお買い得商品を際立たせたり、日本へと飛び立つ前の海外空港で訪日旅客にビラを配ったり、日本に入国後も店舗近くを通った方に対してバナー広告を配信したりと、さまざまな試行錯誤を重ねた末にV字回復を果たしました。ところがB社とは、なかなかそうした取り組みができませんでした。

言葉にせずとも心が通じ合う瞬間がある。
この充実感があるから、営業はやめられない。

A社の成功体験を、B社で実施できなかったのはなぜですか?

決裁権のある上役の方とアポイントが取れない状況で、私の提案がいつも担当者レベルで立ち消えとなっていたからです。そこで私は、バイヤーさんに代わってB社の社内向け提案書を作成。それをバイヤーの方の成果として、上役にご提出いただきました。

どうなりましたか?

おかげさまで私たちの提案が上層部に認められ、お客様の業績も回復しました。当社も月商で1,500万円程度の取引しかなかったものが、現在は2億円にまで急伸しています。うれしかったのは先日、ずっと会えずにいた上役の方から直接、「その節は本当にありがとうございました」という、心のこもった感謝の言葉をいただいたことでした。

ついに上役の方とも会えたのですね?

そうなんです。しかも、この時初めて事情を聞かされたのですが、B社では時計の取り扱いの中止を真剣に検討していたようで、そうした理由もあって私とも会いにくかったとのことでした。それでも、「提案書の内容と、何よりそこに宿る情熱が、時計販売の継続という社内合意につながった」という趣旨のお言葉をいただき、社内向け提案書を書いたのが実は自分であることを、この方は見抜いていたのだと悟りました。

見ている人は見ている。身の引き締まる思いになりますね。

本当にそう思いました。お互いに心が通い合った瞬間であり、こうした充実感があるから営業はやめられないとあらためて実感しました。これからも、お客様の心を動かすような仕事をしていきたいですね。

OFF TIME

自宅の近隣をランニング

休日はもっぱら、子どもたちの相手をしています。近くの公園に行ったり、庭でバーベキューをしたり。そして夜は家でゆっくりお酒を飲むのが最大の楽しみ。ただ、平日も含めて毎日のように晩酌していると太ってしまうし、健康にも気を使わなければならない年齢にも差し掛かっているので、最近は時間を見つけてランニングをしています。自宅の近隣を時間がある時には10キロ程度。疲れますけど、気持ちが前向きになりますね。

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